
今日からできる、地球に優しい環境アクション50選【後編】
ペットボトルのラベルを剥がす、ごみをきちんと分別する……。小さな環境についてのアクションに見えますが、わたしたちの小さな積み重ねが、大きな変化となり、地球のより良い環境をつくっています。そんな、地球に優しい環境アクションを50個集めてみました。後編では、そのなかから20個をご紹介。不思議な生物・オロンと一緒に、一人ひとりができることから実践してみませんか?
オロンとは?
突如街中に現れた、愛らしい見た目の不思議な生物。ごみを食べると成長するが、分別されていない「マズい」ごみを食べるとあまりのマズさに泣いてしまう。

地球に優しい環境アクション50選【後編】
31:壊れたら修理に出して直してもらおう
モノが壊れたらいつもどうしているかな? そのままごみ箱に捨ててしまうのではなく、修理すればまた使えるものもたくさんあるよ。一緒に過ごしたモノたちだから、長く使える選択肢を選ぶのもいいよね。

資源循環に関連する取組
32:フードドライブに参加してみる
家に食べ物が余ってたら、地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付しよう。食品ロスが減らせるし、誰かの助けにもなるんだ。

資源循環に関連する取組
33:食材を余すことなく使い切る
本来食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食べ物たち。農林水産省の調査によると令和3年度の食品ロスの量は約523万トンで、そのおよそ半分にあたる244万トンは家庭から排出されているんだ。毎日の生活のなかで食品を無駄にしていないか考えたり、工夫したりすることが大切だよ。

資源循環に関連する取組
34:買い物するときの商品の過剰包装を断る
持続可能な未来のためには、リデュース=ごみの発生や資源の消費自体を減らす、リユース=ごみにせず繰り返し使う、リサイクル=ごみにせず再資源化する「3R」を実施することが大事。過剰な包装も、必要がない場合は結局ごみになってしまうよね。事前に断ることも、ごみを減らすことにつながるよ。

資源循環に関連する取組
35:リチウムイオン電池は正しく廃棄する
近年増えているリチウムイオン電池を使用した製品たち。でも実は、使い終わった製品をそのままごみとして捨てて、廃棄物処理の過程で発生する火災事故が増えているんだ。リチウムイオン電池そのものだけでなく、電池を使った製品を捨てるときは、自治体のルールどおり、回収拠点に持っていこうね。

資源循環に関連する取組
36:湯船のお湯は適切な量で
湯船いっぱいにお湯を張ってざぶんと入るのは気持ちいい! でも、自分が入った分水が溢れてしまうのはちょっともったいないとも思うよね。無駄にお湯を沸かすことがもったいないだけでなく、みんなが水を使いすぎると、水不足などの環境問題を引き起こす可能性もあるんだ。お湯は必要な量だけ溜めるようにしようね。

エネルギーに関連する取組
37:節水節湯型のシャワーヘッドに取り替える
家庭での冷暖房に使う電気やガスなどの消費量を抑えるには、住宅の断熱性向上や節湯などによる省エネ化が効果的。シャワーヘッドを節水型に取り替えるだけでも省エネできちゃう! みんなで省エネできれば、CO2排出量を減らすことにもなるね。

エネルギーに関連する取組
38:地産地消の商品を購入する
地元で取れた新鮮な食材を買って食べる。このメリットは、美味しいだけじゃないんだ。飛行機やトラックなどを使ってみんなの近くのお店まで運ぶ費用やCO2の排出量を減らすことになるから、お得でかつ地球環境にも貢献できちゃうよ。東京都では、東京産食材を使用している都内飲食店を「とうきょう特産食材使用店」として紹介しているからぜひチェックしてみて!

エネルギーに関連する取組
39:部屋の空気を循環させよう!
冷たい空気は部屋の下の方にたまりやすいから、エアコンの羽根を上向きに。暖かい空気は部屋の上にたまりやすいので、羽根を下向きに。ちょっとした工夫で、冷房、暖房の効果を高めて快適に過ごせるよ。エアコンとともにサーキュレーターも一緒に使えばより空気がかくはんされるから効果的だよ。

エネルギーに関連する取組
40:宅配便の再配達を防止しよう
荷物が届いても外出中で受け取れなくて再配達をお願いしちゃった。そんなこと、あるよね? 二度も君の家に配達してもらうことになると、配達員さんに負担がかかるだけでなく、その分トラックから出るCO2も増えてしまうんだ。確実に受け取れる配達時間帯を指定したり、宅配ボックスを活用したりするなどして、できるだけ再配達をお願いしないように心がけよう。

エネルギーに関連する取組
41:待機電力を減らして節電!
長時間使わない電化製品は、コンセントからプラグを抜いたり、主電源を切るなどしたりして待機電力をゼロにしよう。ちょっとした工夫だけれど、光熱費も下がって地球のためにもなるよ。

エネルギーに関連する取組
42:テレビ画面を明るすぎない設定にする
テレビの画面は明るいほど多くの電力を消費するよ。明るさは「映像調整」等のメニューで変更できるから、適切な明るさに調整してみてね!

エネルギーに関連する取組
43:森や竹などの里山の恵みを活用して、ものづくり
東京都では、里山を保全する活動の一環として里山でのクラフト体験を実施しているんだ。木や竹などの里山の恵みを活用し、季節に合わせていろんなものを作れるよ。親子で参加してみるのも楽しいね。

44:再生可能エネルギーで賢くエコ!
太陽光パネルを導入すれば、月々の電気代が節約できるだけでなく、停電時にも使用できるよ。化石燃料を使用しない再生可能エネルギーだから、地球環境にも優しいよ。

エネルギーに関連する取組
45:電気自動車(EV)を購入してみる
電気を使って走るEVは、排気ガスを出さないんだ。車に乗るとき、かっこよさだけでなくて、地球環境への優しさも考えた車選びをしてみるのもいいね。

エネルギーに関連する取組
46:紙の使いすぎを避けよう
普段何気なく使っては捨てている紙。もったいないね。森林破壊を招かないためにも、再生紙を利用したり、デジタルで保存できるものは紙に印刷するのをやめたりして、無駄遣いを防ごう。

資源循環に関連する取組
47:「てまえどり」を実践する
「てまえどり」とは、すぐ食べる商品を買う時に、商品棚の手前にある販売期限の迫った商品を選ぶこと。お店で無駄になってしまう食品ロスを減らすことに貢献できるよ。

資源循環に関連する取組
48:打ち水をしてみる
江戸時代から続く古き良き日本の知恵「打ち水」。打ち水をすると、地面にこもっていた熱が水蒸気になり、まわりの温度が下がるんだ。手軽に暑さ対策ができちゃうよ。

気候変動適応に関連する取組
49:家庭菜園、楽しいね
大葉やバジルなどの薬味は、家庭菜園で種を植えて育てるとモリモリ増えるから、みんなの家で育ててみると楽しいよ。

エネルギーに関連する取り組み
資源循環に関連する取組
50:TOKYOecostepsの会員になろう
「TOKYO-ecosteps」は、環境に配慮した体験や学びを通じて、楽しみながらエコアクションができるメンバーシッププログラム。メンバーに登録すると、エコアクションをするたびに「ステップポイント」が貯まり、プレゼントキャンペーンに参加できるよ。ウェブサイトには家庭でも利用できる助成金の説明もあるから、ぜひチェックしよう!


もっとよく知りたい方はこちら
日常のちょっとしたことも、少し足を伸ばしてエコな体験をしてみることも、どちらもめぐりめぐって地球のためになります。地球がより良い環境になれば、オロンも喜ぶかも! ぜひ、自分ができることからアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。

- 佐々木充彦
- 漫画家・イラストレーター
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1983年1月26日生まれ。福岡県北九州市出身。『インターウォール』(ピエブックス)が文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品を受賞。イラストや装丁、MV用アニメなども手掛けている。