シャシダイナモメータ
自動車排出ガス計測設備について
自動車排出ガス計測設備はシャシダイナモメータと排出ガス計測システムに分けられます。
シャシダイナモメータは、自動車が路上を走っている時と同じ状態を実験室内で再現できるように走行時の風の抵抗等を設定し、ローラーの上で車を走るようにするものです。
排出ガス計測システムは、自動車からの排出ガス等の分析・測定などを行うものです。
この設備は温度、湿度等が一定範囲で設定された実験室内で、自動車の路上走行状態を再現できるため、異なる車種間の比較や使用過程車の排出ガスを新車に適用する国が定めた各成分の排出規制値と比較・評価することができます。
①車の駆動輪をローラーの上に乗せ、送風ファンにより、車の速さに合わせて風を送りながら運転
②定められたモード(走行パターン)に従ってローラー上で走行
③排出ガスを排出ガス計測システムで測定
(NOx(窒素酸化物)、NMHC(非メタン炭化水素)、CO(一酸化炭素)、 PM(粒子状物質)、CO2(二酸化炭素)等)
④測定値を比較・評価
大型シャシダイナモメータ
設置年度 | 平成18年度 |
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試験対象車両 | トラック、バス等の大型車両 | ||
重量 | 3,000~20,000 kg (後輪1軸車) 6,000~25,000 kg (後輪2軸車) |
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駆動輪 | 後軸/2軸、1軸 | ||
ホイールベース(第1) | 2,000~6,800 mm | ||
タイヤトレッド | 1,240~2,050 mm | ||
車速 | 0~120 km/h | ||
ローラー | 型式 | シングル | |
直径 | 1,061 mm | ||
前後ローラー間 | 1,200~1,450 mm | ||
動力計 | 形式 | 直流電気動力計 | |
吸収 | 370 kw | ||
制御方式 | 車速、トルク、走行抵抗 | ||
慣性補償 |
慣性重量 | 3,000~25,000 kg | |
固定(1軸) | 4,500 kg | ||
固定(2軸) | 7,500 kg | ||
フライホイール(2枚) | 4,000 kg/枚 | ||
電気慣性 | -1,500~9,500 kg | ||
エンジン冷却ファン | 風速 | 0~100 km/h | |
補助冷却ファン | 風速 | 10~80 km/h | |
タイヤ冷却ファン | 風速 | 0~100 km/h |
小型シャシダイナモメータ
設置年度 | 平成18年度 |
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試験対象車両 | 乗用車、トラック等の小型車両 | ||
重量 | 800~3,500 kg (2WD) 1,000~3,500 kg (4WD) |
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駆動輪 | 前輪、後軸/1軸 | ||
ホイールベース | 1,700~3,500 mm (2WD) 2,200~3,500 mm (4WD) |
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タイヤトレッド | 1,000~1,900 mm | ||
車速 | 0~160 km/h | ||
ローラー | 型式 | シングルローラーオーバーハング | |
直径 | 1,591 mm | ||
動力計 | 形式 | 交流電気動力計 | |
吸収 | 220 kw | ||
制御方式 | 車速、トルク、走行抵抗 | ||
慣性補償 | 慣性重量 | 800~3,500 kg (電気慣性補償) | |
エンジン冷却ファン | 風速 | 0~100 km/h | |
タイヤ冷却ファン | 風速 | 0~100 km/h |