評価結果 H19-1-10
平成19年度第1回外部研究評価委員会 継続研究の中間評価結果
研究テーマ |
廃棄物の処理技術に関する研究
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研究期間 | 18年度~20年度 |
研究目的 | 産業廃棄物として排出されるプラスチックは、現在8割が埋め立て処分されており、環境負荷の少ないリサイクルへの転換を図るため、排出実態及び分別回収状況を把握するとともに、環境負荷の少ない効率的な物流について検討する。 |
研究内容 | (1)オフィスビル、小売業等及び建設系事業所における産廃プラスチックの種類、量、リサイクル可能性等について排出実態を把握する。 (2)産廃プラスチックを原料とする固形燃料RPF化などの処理技術について、環境負荷の実態を調査する。 (3)廃プラスチックの物流の実態と数理モデルの研究を首都大学東京と共同で行う。 |
中間評価 | A1名、B3名、C1名 |
評価コメント及び対応 | ・プラスチックゴミの埋め立て処分率の高い東京都でリサイクルを推進するための基礎情報の収集と解析を中心とする研究で、今後の展開が期待される。プラスチック関連では化学物質汚染の観点から注目される添加剤等もあり、リサイクル過程におけるこれらの汚染拡散防止の観点も解析に加えることを要望する。 ・産業由来の廃プラスチックを埋立に回さないための検討を目的としており、近年の処分場不足の状況からみて緊急性や実用性の高い研究である。物流モデルを用いた解析も導入しようとしており、意欲的な研究である。最適化を目的としたモデル解析をする際に、何を目的関数とするかが重要なポイントなるので、その点を今後よく検討していただく必要があると思われる。 ・テーマ選定の背景は妥当であり、そのための実態調査は貴重なものと評価される。しかし、その調査結果を受けて、どのような対策を実施すれば都の目標を達成できるのか、また資源循環利用の観点から、廃プラスチックリサイクルの具体的方法について検討し、その内容を示す必要があるものと考えられる。 ⇒都内の中間処理施設に集められた廃プラスチックは遠方の埋立地や燃焼施設に運搬されているため、より効率的な物流モデルを示していきたいと考えています。 |