研究テーマ |
土壌等におけるダイオキシン類の評価手法に関する研究
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研究期間 |
23年度~25年度 |
研究目的 |
- (1)実際の汚染土壌と汚染源のダイオキシン類組成比率の一部が異なる原因の一つとして、汚染発生から発覚までの時間経過の中で、紫外線や微生物分解等による組成変化が生じている可能性が考えられる。自然環境下における組成変動を検証し、より精度の高い汚染原因評価手法の確立を行う。
- (2)水域環境におけるダイオキシン類の適正な評価方法を確立する。
- (3)分析方法に関する各種検討を行い、より高精度で効率的な分析法の確立に向け、SOP等の改善を行う。
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研究内容 |
- (1)高濃度汚染土壌等の汚染評価手法に関する研究
- ①室内実験による検証
高濃度汚染土壌に対し太陽光照射や恒温槽内での加温実験を実施し、照射量や時間経過に伴う濃度・組成変動を検証する。
- ②実試料による検証
東京湾底質柱状試料を約10年前に実施した調査地点と同一地点で採取・分析し、実環境下での経年的なダイオキシン類の組成変化を検証する。 また、東京湾に流入する荒川の河口域から沖合までの表層底質中のダイオキシン類を調査し、その濃度・異性体組成分布と河口域からの距離等との関係を検証する。
- ③高濃度汚染及び一般環境試料等の分析、汚染源等に関する情報の収集
- ④より正確な汚染原因評価手法の確立に向けた検討
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(2)水域環境の汚染評価手法に関する研究
都内河川において、通常時及び降雨後の河川水を採取して降雨前後のダイオキシン類濃度変動を調査し、懸濁物質量や河川水量等の降雨の影響を検証する。
- (3)分析法の検討及び情報の取りまとめ
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事前評価 |
A3名、B2名 |
評価コメント及び対応 |
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