飲食店での食品ロス削減の取り組み調査!焼き立てオーダーベーカリー&冷凍パンのお店『YOUR OVEN(ユア オーブン)』(株式会社アールベイカー)に取材してきました!!

――『YOUR OVEN(ユア オーブン)』をオープンしたきっかけは?

廣谷光彦社長

パン屋は食品ロスが多い。


1日に50~100個くらい捨てている。
1つのパンには、材料と人件費などのコストがかかっているのにその日に売れなかったからといって、次の日には捨ててしまうともったいない。
当たり前になっている仕組みをやめ、オーダーを受けてから焼き上げる「焼き立てパン」、ご家庭で簡単に焼きなおしができる「冷凍パン」などサステナブルベーカリーを広めること。これは食品ロスの削減はもちろん、無駄になってしまう労働を減らすという点で働き方改革にもなると思ったことが、事業を始めたきっかけである。

―― 年間どのくらいのロスパン削減に繋がる予定か ?

冷凍パン

焼き損じ以外のパンは、ほぼロスゼロ。

普通のパン屋が1日に50個捨てているとしたら、

1年で50個×30日×12か月=18,000個のパンのロスが1店舗当たりなくなるイメージである。

つまり、この店舗が広がっていくとパン屋の食品ロス率がさらに少なくなっていく。


――株式会社アールベイカーの食品ロスへの取り組みについて

いつもお客様が100人来ていたと仮定すると、コロナの影響で80人ほどになった。20人分の調整は難しく、パン屋ではある程度の数を店頭に並べないといけない。
そのため、80人になったからといって80個だけ作るという訳にはいかなく、90個以上は作る必要があり、そこで全国のパンを取り寄せできるサイトなど活用し、ロスパンをなくす取り組みをしている。
食品ロス削減対応サイトなどを上手く使って、ロスを出さないよう続けている。

―― 食品ロスに関して今後どのような展開をお考えか?

焼き立てパン

農家などの生産者が好きで、貢献していきたい想いがある。
例えば、葉折れした小松菜などは捨てられてしまう。
そういうものをしっかり使うことができるシステムや流通網があれば、野菜のロスも減り、生産者にとってビジネスとして良い流れになると考えている。
野菜や生産者などのロスを我々が頂いて加工できるような小回りが利く店舗があれば貢献できると考えている。

―― 『YOUR OVEN(ユア オーブン)』の今後について

ロスが出ないことを活かして価格をリーズナブルにすることで、お客様のためになるようなことをやっていきたい。それらが実は食品ロスの削減、ひいては社会への貢献につながっている仕組みがいい。

食品ロスが売価にこのくらい影響している、自分に影響していると感じない限り世の中は変わらないだろうと思う。
世の中でもっと食品ロスに関心を持ってもらいたい。

『YOUR OVEN(ユア オーブン)』ではこんな取り組みもしています!!

ふつうのパンを入れる紙袋のようですが、

点線に沿って切ると……

文庫本カバーに!

●#これサー!とは

東京サーキュラーエコノミー推進センター | 「#これサー! Vol. 0  サーキュラーエコノミーに取組む企業様・団体様の取組みをインタビュー「#これサー!」を発信します!」 (tokyokankyo.jp)