Q.サーキュラーエコノミーが普及するにはどうすればいい?

クイズを通して実態を知った上で、サーキュラーエコノミーの今後について話は移っていきます。
より世の中にこの考えが普及するにはどうしたらいいのか、意見を出し合いました。

[川上さん]
まず、経営者の人が知る必要があると思うんですけど…。
やっぱり会社に外部からの働き掛けをした方が、直接伝えられるのかなって思いました。

[荒牧さん]
ブランドを持ったすごい世界に届く大企業とかが「環境(問題)をやらないといけないぞ。」とか「環境を軸にした事業やっていくぞ!」っていう所をやってかないと。
個人個人じゃなくて、やっぱりすごく大きなところから始めていかないといけないのではないかなと思います。

[阿部さん]
① サーキュラーエコノミーって言葉を知る
② 実際にわかって行動する
と多分二つくらい段階があると思います。
大切なことはわかったけど、実際に行動レベルまで普及できるかっていうと難しいですよね。確かに「動かないとやばい!」みたいな思いがあると、動くのかもしれません。

続く、「実際環境問題に積極的に取り組んでいる企業の印象は?」という問いには、良い、信頼できそう、応援したくなる、経営もクリーンな印象があるという好意的な回答が次々に上がりました。
また、会社が実際に社会的活動をしていることをしって、ますます応援したくなったという実体験もあがりました

[南谷さん]
私はお笑いが好きで、好きなお笑い事務所さんのホームページを見たりするんです。
単にお笑いについてだけのっていると思っていたら、意外に教育支援もしてたり、環境問題にも結構配慮しているらしくて。新たな一面を知れたことで、さらに好きになるというか、応援したくなる、と思いました。

Q.同世代の人たちへ期待すること

[荒牧さん]
「知ってみたら意外と面白い!環境のこと。」ということで。
期待することは、まず興味持ってほしいな、と思います。
私も自分で行動しなかったら、最悪一生興味持たなかったというところもあって。
もっと何か違うアプローチで「こういう活動をして環境に興味持ったぜ」という所をもっと広げていきたいと思いました。

[川上さん]
「きっかけは何でもいいから知ってもらう」。
知ったら興味がわくのに「知らないから、何もしなかった」というのはすごくもったいないかなと思うので。できるだけ知ってもらうことが一番最優先かなと思います。

[阿部さん]
何でもいいからというのがポイントかもしれないですね。とりあえずやってみたら楽しかった、みたいなことですね。

[川上さん]
私も実際そんな真面目な動機ではないので。

[南谷さん]
私は「千里の道も一歩から」っていうことわざにしたんですけど。
CO2をゼロにしよう、とか。プラスチック使っている製品を一切買わない!とか…。そういう全くゼロにするっていうのは、すごく難しいなって個人的に思って。
完璧を求めすぎないことが大事かなって。何でもいいから一歩ずつ行動を起こしていくことが、大事なのかなって思います。ちりも積もればで。

Q.企業や行政の人たちに期待すること

[川上さん]
ちょっと企業と行政を分けて考えるほど、自分はよくわからないですけど…。
「ゴールがわかりやすいと嬉しいな」と思いました。
ゴールがわかっていないと意味がないし、何をすればいいかもわからないと思うので。

[阿部さん]
確かに、行動するときにまず何を目指したらいいか、がわからないと動けないですね。
うん。ある程度指標みたいなのを指し示してくれると、動きやすいかなって思いますね。

[荒牧さん]
若いうちから環境重視の政策を根づかせる。
何か難しいことやっていくのではなく、もっともっともっと小さいときから環境重視の生活が根付いていたら。もう常識として根付いていって、日本も良くなるんじゃないかな、と。

[南谷さん]
生ゴミを肥料にするコンポストってありますよね。
あのコンポストって、毎日毎日生ゴミ入れていくとどんどん堆肥が溜まってしまって、自家菜園では使い切れない、という問題があるってことを、ある自治体のホームページを見て知りました。
自治体がどうしたかっていうと、住民さんが共有する畑で使えませんか? と提案して、実行したそうです。
そういうふうに普通の住民の人たちとの関わりいうか、巻き込んでやるのが大切だなと思っています。

[阿部さん] 確かに「行政がやればいいじゃないか」ではなくて、そこに住んでいる市民も、変えていくその1人っていう意識があるといいですね。
「自分たちのいい暮らしは自分でつくる」みたいな。

最後に、Z世代の今後の環境活動の目標とは?

[川上さん]
この活動(ラジレジオン)を頑張る。
自分にたまたま与えられたチャンスだと思うので、自分のやることはそれかなと思っています。

[南谷さん]
私は「視野を広げる」です。
多分サマーカレッジに参加してなかったら、街作りにも興味を持ってなかっただろうし、ラジレジオンに参加してなかったら多分環境にも興味持ってなかったし。
私は将来の進路として、教育系に興味があるんです。
将来もしかしたら選択肢を知らないことで将来後悔してたかなって思うので。視野を広げて、選択肢を高校生のうちに探していこうかなって思います。

[阿部さん]
その活動をラジオを通して知っていくことで、聞いた人達の選択肢とかが広がっていけたらいいね。素敵です。

[荒牧さん]
はい。自分は関係性を変えると書きました。
香川県のゲストハウスで2週間働いたことがあるんですが、お世話になった先が塩を作っていて。海の水を窯で煮詰めて、その過程で出来たにがりを友達の豆腐屋さんにあげる。煮詰めるときの薪は地元の建材屋さんからいらなくなった廃材をもらう。
その循環というか、みんながいらないものを交換し合って、やりたいこともやっている。その姿を見て「すごく良いな」と思ったんですけど。循環は地域が目に見えるコミュニティだからできたのかなと思って。
東京で想像しても、スーパーマーケットで商品買う生活だと消費者と生産者が距離がちょっと遠いから。そういう部分を、ラジオとか活動を通して、香川県の距離感みたいなものにちょっと近づけるのかなと思ったりします。なので、ラジオを頑張りたいです。

最後に今日の座談会の感想をお願いします。

[阿部さん]
皆さん今日はありがとうございました。改めてこうやって考えて未来の場を持つってことがそもそも大事だなと思いました。非常に楽しかったです。

[川上さん]
こんなに真剣にみんなと話し合ったのが初めてなので、自分の考えも自分で理解できた感じがしました。

[南谷さん]
お疲れ様でした。率直に、すごい、とても楽しかったです。いろいろな方の意見をこれから聞いていきたいなって思う機会になりました。ありがとうございました

[荒牧さん]
思ったより全然楽しくて、視野も広がったりして、すごく充実した時間でした。本当にありがとうございました。