東京都の過去の気候の状況
都の過去の気候の状況について、区部、多摩部、島しょ部の地域ごとに整理します。なお、気象庁の観測所のデータを基に整理しており、区部は、東京、多摩部は、府中、八王子、青梅の3地点平均、島しょ部は、三宅島、八丈島、父島の3地点平均で示しています。
気温
年平均気温は、上昇傾向にあります。
真夏日、熱帯夜は区部及び多摩部、島しょ部ともに増加傾向にあります。
猛暑日は、区部及び多摩部で増加傾向にあり、島しょ部では観測されていません。
降雨
降水量は、年による増減が大きく、区部、多摩部、島しょ部とも明確な変化傾向は見られません。 無降水日の日数は、区部では増加傾向にあり、多摩部、島しょ部では明確な変化傾向は見られません。 短時間強雨(1時間降水量50mm以上)の気象庁がまとめた全国1,300地点の年間発生回数では、最近10年間の平均は、統計期間の最初の10年間の平均と比べて約1.5倍に増加しています※1 。
1:気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html(外部サイト)
台風※2
▷台風の接近数は、1980年から2019年までの40年間の観測データによると、都では増加傾向にあります。また、強い強度の台風の接近頻度が増えているとともに、移動速度が遅くなっており、台風による影響時間が長くなっています。
2:気象研究所報道発表「過去40年で太平洋側に接近する台風が増えている」(令和2年8月25日)
海面水位※3
▷日本沿岸の平均海面水位は、1980年以降では上昇傾向が見られます。
3:気象庁発表「日本沿岸の海面水位の長期変化傾向(診断(2021年))」